院長コラム

【詩織医師監修】痩身とは?ダイエットとの違いやリスク回避について

痩身とダイエットの違いはご存じでしょうか。

痩身と対極にある肥満のリスクについても、知っておきたいところです。

この記事では、医療として肥満に向き合う「筋肉美容クリニック」から、理想の肉体づくりを実現するために大切なことや解決策、痩身で回避できるリスクについてお伝えします。

 

1.痩身の目的は「健康になること」

海を背景にストレッチをする健康的な女性

筋肉美容クリニックにおける痩身は、「健康になること」を最終目的としています。

まず「痩身」という言葉の意味ですが、文字通り、痩せることを指します。
「痩せる」=「ダイエット」と思われる方も多いかもしれませんが、ダイエットは痩身ではありません。そもそも海外では、「diet(ダイエット)」は「食物」「生活習慣」を意味し、「痩せる」=「losing weight(減量)」が一般的です。日本で「食事制限」をイメージされる方が多いのは、ダイエットの語源に由来しているものと考えられます。

当クリニックでは、「食事制限」と限定せず、健康に向けてできる全てのことを合わせて「痩身」と呼んでいます。
そして、医学的な数値に基づき、個々人の健康への適切なアプローチをすることを「医療痩身」としています。

医療痩身なら、栄養素の不足で発生する「食べていないのに痩せられない」という状況も、「痩せるためには何を摂取すべきか」を数値で把握し、改善することができます。

一般論のダイエットでは「食べない」「制限する」が先行する一方で、医療痩身では「補う」という、むしろプラスする方向性で「痩せて健康的になる」を目指すことも可能なのです。

 

 

2.大切なのは「維持しやすい体」

メジャーで計測している筋肉質な人のウエスト

医療痩身のキーポイントは、「維持しやすい体」です。
「維持しやすい体」というのは、実例で具体的に伝えると、

  • 筋肉が多く脂肪が少ない、基礎代謝が高く体重コントロールしやすい体
  • 維持し痩せやすい体脂肪率(女性22%以下 男性15%以下)

などが挙げられます。
痩せても維持できなければ単なる「減量」であり、その後に待っているのは「増量」(リバウンド)です。

実は、単に「痩せる」だけを目的とするなら、難しくはありません。
医療痩身以外にも、痩身エステや個人でスポーツジムに通うなど、様々な手段・成功事例はあります。しかし、それらが本当に自分に適切な方法であるかという根拠はなく、リバウンド率が高いとされるのも、「維持しやすい体」になっていないことが要因としてあげられます。
そのため、現在の自分がどういう状態で、「維持しやすい体」になるために何が必要・不要かを知ることが、医療痩身の第一歩といえます。

 

自身の身体については、下記の検査で明確な数値として把握することができます。

  • 体質DNA検査(採血:ダイエット代謝ドック)
  • 一般採血
  • InBody

何年経っても理想通りの健康体でいられるように、医療痩身で「維持しやすい体」を目指してほしいと思います。

 

 

3.「肥満は病気」痩身で回避できるリスク

RISKを一文字ずつ並べている

痩身で健康的な体を目指すことは、様々なリスクを回避に繋がります。

下記の3つのパターンに大分し、痩身によって回避できるリスクをそれぞれ挙げてみます。

  1. 肥満、または肥満予備軍の方
  2. 健康診断で気になる結果(B判定、C判定)があった方
  3. 理想の体形を目指したい方

軽度なものから深刻化する危険なものまで、しっかり知っておいていただければと思います。

 

①肥満、または肥満予備軍の方

  • 健康診断で、メタボリックシンドローム、あるいはメタボ予備軍と診断
  • 太っていると自覚がある

上記のような方は、そのまま体重増加が続いてしまうと、膝や大腿部の関節症のリスクがあります。

[リスクのある病気]
【変形性股関節症】【変形性膝関節症】
ただし、検査の結果、体重の数字が大きくてもしっかり骨量や筋肉量があるなど、病気のリスクが少ないとわかることもあります。

 

②健康診断で気になる結果(B判定、C判定)があった方

  • 「ヘモグロビンA1c値」「血糖値」などが高くなってきていると注意された
  • 具体的な病気や症状がなく、クリニックに行っていいのかわからない

上記のような、健康診断で黄色信号が灯った方は、生活習慣病の予備軍である可能性があります。

[リスクのある病気]
【糖尿病】【高脂血症】【高血圧】※三大成人病

[さらに悪化した場合]
【心筋梗塞】【脳梗塞】
そのままにしてしまうと、命に係わる恐ろしい病気のリスクがあります。
私たちは、そういった状態を「未病」と呼んでいます。
病気になってしまう前の身体がアラートを発している段階で、健康状態に戻す方法をクリニックへ相談するようにしましょう。

 

③理想の体形を目指したい方

  • 現状を太っているとは感じていないが部分的に痩せたい
  • さらに体重を落としたいものの正しいダイエット方法がわからずに不安
  • ダイエットがやめられず、妊娠できるか不安

上記のような理由でクリニックにお越しになる方もいらっしゃいます。

[リスクのある病気]
【骨粗しょう症】【骨折】
【フレイル】※虚弱、栄養が不足しすぎる状態
はじめに様々な検査を行い、身体の状態を調べることで、筋肉量や骨量をはじめ、健康状態を把握することができます。
根拠に基づいた数値的結果をもとに、最適なダイエット方法のアドバイスが可能になります。
目的があくまで「健康」であるため、逆に適切な増量を進める場合もあります。

 

肥満は、遺伝子的素因と生活習慣の蓄積で発症する病気であり、関連してあらゆる健康障害を引き起こす可能性を秘めています。
将来的なリスクを避けるためにも、痩身をきっかけに「健康な加齢」を考えてみてはいかがでしょうか。

関連記事:【詩織医師監修】筋肉をつけながら脂肪を落とす方法とは

 

4.まとめ~痩身から理想の肉体づくりを実現~

ポージングする健康的で筋肉質な男性の上半身

日々クリニックに来院されるお客様たちと向かい合い感じることは、検査の重要性です。

ダイエットを希望されて来院した方が、採血することで、問題視していなかった潜在的なリスクが明確になったというケースは、少なくありません。
いわゆる「隠れ肥満」も増えていると実感します。
見た目は細い方でも、検査の結果、数値的に肥満だったり、健康に問題が見つかったりすることもあります。

 

健康的かつ理想的な肉体づくりをするには、根拠を持ってアプローチを行うことが重要です。
痩身には100人に100通りの方法があります。

医療従事者である私たちが目指すのは、痩せて健康を得ることで、その後の人生が充実し輝いたものになることです。
まずは診察から、ご自身の体と向き合ってみませんか。

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